放課後等デイサービス(放課後デイ)を利用する際、「1か所に絞るべきか、それとも2か所、3か所と併用したほうがよいのか」と悩む保護者の方は少なくありません。お子さんの年齢や特性によって、最適な選び方は大きく変わります。この記事では、放課後デイを複数利用する場合のメリット・デメリットを、年齢の視点も交えながらわかりやすく解説します。

放課後デイを複数利用するという選択肢

放課後デイは、学習支援、運動、社会性のトレーニングなど、事業所ごとに特色があります。そのため、目的に応じて複数の事業所を使い分ける家庭もあります。ここでは、なぜ2か所・3か所と利用するケースがあるのか、その背景を整理します。

事業所ごとに支援内容が異なる

放課後デイは全国共通の最低基準はありますが、実際のプログラムは大きく異なります。学習支援に力を入れている所もあれば、運動やSST(ソーシャルスキルトレーニング)を中心にしている所もあります。複数利用することで、それぞれの強みを組み合わせられる点が魅力です。

利用日数や空き状況の問題

人気のある放課後デイは、希望する曜日に利用できないこともあります。その場合、曜日ごとに別の事業所を使うことで、安定した居場所を確保できるケースがあります。結果的に2か所、3か所利用する形になることも珍しくありません。

年齢別に見るメリットとデメリット

放課後デイを複数利用するかどうかは、年齢によって向き不向きがあります。ここでは年齢の目安ごとに考えてみましょう。

小学校低学年の場合

低学年のお子さんは、環境の変化に敏感なことが多いです。複数の放課後デイに通うことで、さまざまな大人や子どもと関われるというメリットがあります。一方で、場所やルールが頻繁に変わると不安が強くなり、落ち着かなくなることもあります。慣れるまで時間がかかるお子さんの場合は、1〜2か所程度に絞ったほうが安心なケースもあります。

小学校高学年〜中学生の場合

高学年になると適応力が高まり、「曜日ごとに行く場所が違う」ことを理解できるようになります。この年代では、学習支援の放課後デイと、将来を見据えた生活訓練型の放課後デイを併用するなど、目的別に使い分けるメリットが大きくなります。ただし、移動や予定管理の負担が増える点には注意が必要です。

放課後デイを複数利用するメリット・デメリット

年齢に関わらず共通する、複数利用の良い点と注意点を整理します。

メリット:経験と選択肢が広がる

複数の放課後デイを利用すると、異なる支援方法や人間関係を経験できます。これは、お子さんの視野を広げ、「自分に合う場所」を見つけるきっかけにもなります。また、1か所が合わなかった場合のリスク分散になる点もメリットです。

デメリット:負担が増えやすい

一方で、事業所ごとのルールや人間関係を覚える必要があり、お子さんにとっては疲れやすくなることもあります。保護者側も連絡帳や送迎、予定調整が増えるため、負担が大きくなりがちです。特に3か所以上になると、生活リズムが乱れやすい点には注意が必要です。

まとめ

放課後デイで2か所も3か所も行くべきかどうかは、一概に正解があるわけではありません。大切なのは、お子さんの年齢や特性、そして家庭の負担とのバランスです。

  • 低学年は環境の安定を重視し、無理のない数にする
  • 高学年以降は目的別に複数利用するメリットが大きい
  • 複数利用は経験が広がる一方、負担も増える

まずは1か所を基準に考え、必要に応じて2か所目を検討するなど、段階的に進めてみましょう。お子さんが安心して過ごせることを最優先に選ぶことが、何より大切です。

いろは放課後等デイサービス
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